命をつなぐ骨髄バンク あなたのドナー登録を

2024年01月29日

骨髄(こつずい)バンクは、白血病などの血液疾患の治療のための造血幹細胞移植のうち「骨髄移植」や「末梢血幹細胞移植」が必要な患者さんと、それを提供するドナーをつなぐ公的事業です。適合するドナーが見つかる確率は兄弟姉妹の間でも4分の1、血のつながっていない他人になると数百から数万分の1です。移植を希望する全ての患者さんがチャンスを得るためには、一人でも多くのかたのドナー登録への協力が必要です。

日本では毎年新たに約1万人以上のかたが白血病などの血液疾患を発症していると言われており、そのうち骨髄バンクを介する骨髄移植又は末梢血幹細胞移植(以下、「骨髄等移植」という。)を必要とする患者さんは毎年約2千人程度います。
現在、骨髄バンクのドナー登録者数は約54万人(令和5年3月末現在)となっていますが、半分以上が40から50代であり、若年層の登録が少なく、今後ドナー登録者数の減少が危惧されています。また、ドナー候補者の健康状態などによっては骨髄液などの提供ができない場合もあるため、HLA型が適合するドナー候補者が見つかったとしても骨髄等移植を受けられない患者さんもいます。一人でも多くの患者さんが骨髄等移植のチャンスを得るためには、さらにより多くの方々に、骨髄バンクと移植について、理解と協力が必要なのです。