「えっ?そんな小さいもので?」子供の窒息事故を防ぐ!

2024年03月04日

その多くは家庭内で発生する幼い子供の窒息事故。子供は生後5~6か月から手にしたものを何でも口に運ぶようになります。「こんな小さいもので?」「こんな形で?」と思うようなおもちゃや食べものが窒息の原因になります。窒息事故を防ぐために注意すべきこと、そして、もし窒息が起きてしまった場合の対処法をご紹介します。 

子供がものをのどに詰まらせたときの応急処置

(1)背中を叩く(背部叩打法)    片手で乳児の体を支え、手のひらで乳児のあごをしっかり支えながら、もう一方の手のひらのつけ根で乳児の背中をしっかり叩きます。(5、6回を1セット) 

(2)胸部を圧迫する(胸部突き上げ法)  乳児をあお向けにし、片手で乳児の体を支えながら手のひらで後頭部をしっかり押さえ、心肺蘇生法と同じやり方で胸部を圧迫します。(5、6回を1セット)

(3)腹部突き上げ法(ハイムリック法) 1歳児以上の場合背後から両腕を回して、片方の手を握りこぶしにし、子供のみぞおちの下に当てます。もう片方の手をその上に当てて、両手で腹部を上に圧迫します。これを繰り返します。

幼児の場合、(1)と(3)は、その場の状況に応じてやりやすい方法を実施してかまいません。もし、1つの方法を数度繰り返しても効果がなければ、もう1つの方法に切り替えて、異物が取れるまで、2つの方法を数度ずつ繰り返して続けます。 

乳児の様子を見ながら、(1)と(2)の対処法を交互に繰り返してください。体位を変えることで、のどに詰まったものが出やすくなる効果があります。