ノロウイルスによる食中毒を防ぐには?
食中毒予防が必要なのは夏だけではありません。食中毒は1年を通して発生します。特に 冬になるとノロウイルスによる、感染性胃腸炎や食中毒が流行します 。ノロウイルスは、少量でも手や指、食品などを介して口から入ると、体の中で増殖し、腹痛やおう吐、下痢などの食中毒の症状を引き起こします。症状の程度は人によって異なりますが、「予防のための4つのポイント」は、「持ち込まない」「つけない」「やっつける」「ひろげない」です。
(1)ノロウイルスを「持ち込まない」 調理する人がノロウイルスに感染していると、その人が調理した食品を食べることによって多くの人にノロウイルスが二次感染してしまいます。ノロウイルスによる食中毒を防ぐためには、調理場にウイルスを持ち込まないことが重要です。 家庭で調理する方や、食品をつくる仕事をしている方は、次のようなことを心がけましょう。
ふだんから感染しないように、丁寧な手洗いや日々の健康管理を心がける。
腹痛や下痢などの症状があるときは、食品を直接取り扱う作業をしない。
(2)ノロウイルスを「つけない」食品や食器、調理器具などにノロウイルスを付けないように、調理などの作業をする前などの「手洗い」をしっかりと行いましょう。
(3)ノロウイルスを「やっつける」食品に付着したノロウイルスを死滅させるためには、中心温度85℃から90℃、90秒以上の加熱が必要です。
(4)ノロウイルスを「ひろげない」ノロウイルスが身近で発生したときには、ノロウイルスの感染を広げないために食器や環境などの消毒を徹底すること、また、おう吐物などの処理の際に二次感染しないように対策をすることが重要です。
