リフィル処方箋とは?そのメリットは?
2025年06月09日
「リフィル処方箋」は、症状が安定している患者で一定の要件を満たした場合に、医師が定めた期間内に最大3回まで繰り返し使用可能な処方箋で、令和4年度(2022年度)に導入されました。通常の処方箋では、医師が決めた日数分の薬を1回だけ受け取れますが、リフィル処方箋では、診察を1回受けて1通の処方箋を発行してもらうだけで、一定の間隔で最大3回まで繰り返し薬を受け取ることができます。処方の期間は薬や症状などに応じて医師が個別に判断します。
※リフィル(refill)とは詰め替えの意味です。
リフィル処方箋の発行にはいくつかの条件があります。まず、対象となるのは「症状が安定している患者」のみで、「薬剤師による服薬管理の下、一定期間内に処方箋の反復使用が可能」と医師が判断した場合です。リフィル処方箋が処方される疾病としては、高血圧や糖尿病などの生活習慣病やアレルギー性鼻炎などの慢性疾患で、定期的に通院している患者が対象となることが多くなっています※。
ただし、処方できる薬は限定されており、新薬・湿布薬・向精神薬など一部の薬は処方ができません。医師の判断によってリフィル処方箋の処方となった場合は、処方箋に設けられた「リフィル可」の欄のチェックボックスにレ点と適用回数が記入されます。