赤ちゃんの原因不明の突然死 「SIDS」の発症リスクを低くする3つのポイント

2025年06月16日

それまで元気だった赤ちゃんが、何の予兆や病歴のないまま、眠っている間に突然死亡してしまうことがあります。この「乳幼児突然死症候群(SIDS)」は、原因の分からない病気で、窒息などの事故とは異なります。SIDSの予防方法は確立していませんが、いくつかの点に留意すれば、発症のリスクを低くすることができます。 

(1)1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせる

SIDSは、うつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、うつぶせに寝かせたときのほうがSIDSの発症率が高いことが研究者の調査から分かっています。
医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせましょう。この取組は、睡眠中の窒息事故を防ぐ上でも有効です。

(2)できるだけ母乳で育てる

母乳育児が赤ちゃんにとって、いろいろな点で良いことはよく知られています。母乳で育てられている赤ちゃんのほうがSIDSの発症率が低いということが研究者の調査から分かっています。様々な事情があり 全ての人が母乳育児ができるわけではありません。無理のない範囲で母乳育児にトライしてみましょう。

(3)たばこはやめる

たばこもSIDSの発生要因のひとつであるといわれています。 乳幼児の周囲で誰かがたばこを吸うことは、SIDSの発生率を高くすることがわかっています。妊婦自身の喫煙、周りの人が吸ったたばこの副流煙を妊婦が吸う「受動喫煙」も生まれた後にSIDSの発生要因になります。
こどもに関わる全ての大人は喫煙をやめましょう。
SIDSやその予防方法について詳しく知りたい、そのほか育児について不安なことがあるときは、お住まいの都道府県・市町村の母子保健担当課および保健所・保健センターなどにご相談ください。