「インフルエンザかな?」と思ったら

2025年10月20日

毎年秋から冬にかけては、インフルエンザの流行シーズンです。高熱や関節の痛みなどを伴い、人によっては重症化するおそれもあります。流行を防ぐためには、原因となるウイルスを体内に侵入させないことや周囲にうつさないようにすることが重要です。インフルエンザの感染を広げないために、一人ひとりが 「かからない」「うつさない」対策を実践しましょう。

(1)安静にする

睡眠を十分にとるなど安静にしましょう。

(2)水分補給

高熱による発汗での脱水症状を予防するために、特に症状がある間は、こまめに水分の補給が必要です。

(3)具合が悪ければ早めに医療機関へ

もし、高熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしいなど具合が悪ければ、早めに医療機関(内科や小児科など)を受診しましょう(注2)。
特に、幼児や高齢者、持病のある人、妊娠中の女性は、肺炎や脳症などの合併症が現れるなど、重症化する可能性があります。


(注2)発熱12時間未満の場合、検査の結果が陽性にならないことがあります(検査は発熱後12時間以上経過してから受けることをおすすめします。)。

こんな症状があったらすぐに医療機関を受診してください
  • けいれんしたり呼びかけにこたえない。
  • 呼吸が速い、又は息切れがある。
  • 呼吸困難、苦しそう。
  • 顔色が悪い(青白)。
  • おう吐や下痢が続いている。
  • 症状が長引いて悪化してきた。
  • 胸の痛みが続いている。

(4)薬は医師の指示に従って正しく服用

医師が必要と認めた場合には、抗インフルエンザウイルス薬が処方されます。抗インフルエンザウイルス薬の服用を適切な時期(発症から48時間以内)に開始すると、発熱期間は通常1日から2日間短縮され、ウイルス排出量も減少します。なお、症状が出てから48時間以降に服用を開始した場合、十分な効果は期待できませんが、医師の指示(用法や用量、服用する日数など)を守って服用してください。