「コンビニ外来受診」や「はしご外来受診」はやめましょう

2025年11月10日

救急外来は、急な病気やけがなどで、緊急に治療を要する患者のために、夜間や休日も患者の受付を行っている外来です。近年、軽症の患者が夜間や休日に救急外来を受診する、いわゆる「コンビニ外来受診」が増加し、勤務医の負担が過重となるとともに、緊急性の高い重症の患者の治療に支障をきたすケースも発生しています。 「昼間や平日は忙しいから夜間や休日に病院へ」と考えるかたもいるかもしれませんが、一般的には、病院にとっても業務の主要時間帯は平日の昼間です。休日や夜間は、外来対応スタッフの人数を絞り、検査や治療などの体制を縮小しているのが普通です。通常の業務時間と同様の医療サービスを期待するのは、難しいといえるのではないでしょうか。

また、緊急性の低い患者がわざわざ夜間や休日に受診することで、勤務医の負担が過重となるとともに、緊急性の高い重症・重傷患者にしわ寄せがいく可能性もあります。
休日や夜間の受診は緊急性の高い場合に限り、安易な「コンビニ外来受診」はしないようにしましょう。
なお、小さいこどもが休日・夜間に病気等になり、受診をすべきかの判断に困った場合はまず、「厚生労働省「子ども医療電話相談事業(#8000)について」」にご相談ください。小児科医師・看護師等から、こどもの症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院等のアドバイスを受けられます。
また、むやみに同じ病気で複数の医療機関を受診する、いわゆる「はしご外来受診」も控えましょう。重複する検査や投薬によって、医療費を増やしてしまうだけでなく、かえって体に悪影響を与えてしまうおそれもあります。今受けている治療に不安や疑問がある場合は、そのことを医師に伝えて話し合ってみましょう。