マイナ救急で救急搬送がスムーズに!
2025年09月30日
119番通報で駆け付けた救急隊員は、傷病者の受診歴や薬剤情報などを基に、搬送先医療機関の選定や、救急車内での処置を行います。ところが、本人が意識を失い家族が動揺していたり、意識があっても処方された薬の名前を思い出せなかったりする場合、救急隊員の情報把握が難しいことがあります。こうした「もしも」のときに役立つのが、マイナ保険証を活用した「マイナ救急」です。ここでは、その取組やメリット、利用方法について分かりやすくご紹介します。
マイナ救急のメリット
マイナ救急には、次のようなメリットがあります。
- 救急隊への受診歴・薬剤情報の説明など、傷病者の負担軽減
- 意識のない傷病者に付き添う家族などが、傷病者の正確な受診歴や薬剤情報を把握していなくても情報伝達が可能
- 救急隊が正確に傷病者の医療情報などを確認でき、円滑な搬送先医療機関の選定や処置が可能
- 事前に医療情報を搬送先医療機関に伝えることでより適切な受入れ準備が可能
これまでの実証事業を通じて、救急隊からは、「ご家族は気が動転しており、情報収集が困難であったが、マイナ救急により傷病者の病歴や薬剤情報の収集に役立った」、「傷病者は息苦しく会話困難な状態であったが、マイナ救急により傷病者の負担なく医療情報などの確認ができた」といった報告があります。
