新型コロナウイルス PCR検査・抗原検査・抗体検査の違い

2022年01月31日

新型コロナウイルス検査には『PCR検査』『抗原検査』『抗体検査』の3種類の検査があります。それぞれ検査を行う時期と、検出するものが違います。また、PCR検査と抗原検査は現在の感染を調べる検査なのに対し、抗体検査は過去の感染を調べる検査となります。

 ◯PCR検査は、ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction)の略称であり、現在ウイルスが体内に存在しているのか(感染しているのか)を調べることができる検査で、微量のDNA断片を増幅して検出する方法です。鼻の奥をぬぐった粘液や唾液から採取して検査を行います。

抗原検査は、新型コロナウイルスに対する抗体を用いて抗原を見つける検査で、感染のマーカーとして、ウイルス表面のタンパク質の断片を検出して検査を行います。抗原が検出できれば、高価な機械や訓練、労力がなくても、感染しているかどうかが、短時間で 診断でき、新型コロナウイルス感染症の新規感染を 診断するのに適しているといえます。

抗体検査は、過去に感染したことがあるのかや、現在の感染の状態(感染初期なのか、感染してから時間が経過しているのか)、ウイルスに抵抗する能力(抗体)をすでに獲得しているのか(人にうつしにくいのか)を調べることができる検査です。